
あけましておめでとうございます!
男の子が好きな男の子、なつきです。
さて、今日は大晦日の定番番組、『NHK紅白歌合戦』について。
『香水』で話題になった歌手の瑛人さんの発言から、
物議を醸した面白いことをテーマに、記事を書いていきます。
それがこちら。どん!
瑛人 バラエティー初出演で天然ぶり発揮 紅白初出演も「俺、何組ですか?」蛍の光は「加山雄三さん!」 瑛人 バラエティー初出演で天然ぶり発揮 紅白初出演も「俺、何組ですか?」蛍の光は「加山雄三さん!」― スポニチ Sponichi Annex 芸能
瑛人さんが、紅白歌合戦を、男女で競い合うものと認識していなかった、というもの。
故に、自分が紅組なのか、白組なのか分からなかったそうです。
これはとあるバラエティ番組での一コマ。
紅組か白組かも分からない瑛人は天然。なんていう形に収まるものの、
実は、案外この「性別による組み分け」、
知らない人が若い人を中心に、多いそうです。

「え、なんで知らんの!?
紅白戦と言えば男女じゃん!」
なーんて人もきっと多いはず。笑
ということで今回は、
どうして「性別の組み分け」を知らない若い人が多いのか!
これをテーマに!記事にしていきます。
そもそも紅白戦って?ルーツは源平合戦にあり。
【 日本の国旗も?】紅白の色分け、起源は源平合戦だった 【 日本の国旗も?】紅白の色分け、起源は源平合戦だった | 歴人マガジン (rekijin.com)
まず、紅白歌合戦の「紅白戦」とは、どこにルーツがあるのでしょうか。
諸説ありますが、ルーツは源平合戦の紅白戦にあるそうです。
源氏は平家との戦闘を経て、鎌倉幕府樹立をしています。
この際、白い旗を用いたのが平家。赤旗を用いたのが源氏です。
そして1945年、当時のNHK関係者が、自身の学生時代の経験(剣道の対抗戦の名称だとか)から
「紅白音楽試合」というラジオ番組を放送したのが始まりです。
そして1951年から、「紅白歌合戦」が始まります。
この時すでに男女別アーティストの試合形式となっており、これが現在まで続いているということになります。
こんなにも昔から「男女別」だった紅白歌合戦。
何故、若者を中心に「男女対抗」であることを知らない人が多いのでしょうか。
考えられる理由① 紅白歌合戦の視聴率の低下と大衆の消滅

まず理由の一つ目、
それはテレビをめぐる環境の変化(大衆の消滅)とそれに伴う視聴率の低下です。
周知のとおり、メディアはあらゆる媒体によって分散され、多様なコンテンツが配信される時代となっています。
音楽や動画のストリーミング再生の需要が拡大し、今やTV番組への需要が減少しつつあります。
(一般的に言う「TV離れ」というやつですね。)
かつてテレビは、多くの人にとって唯一、映像や音楽コンテンツを楽しめる媒体でした。
それ故テレビ番組は、大衆をも動かすほど大きな影響力をもつものであり、
社会全体にとって圧倒的な立場を誇っていたのです。
しかし、現代はそのコンテンツを楽しめる媒体が多様化、そしてコンテンツそのものも急激に増えたため、テレビ番組のもつ影響力は小さくなっていきました。
情報の取捨選択の幅が大幅に広がったためです。
そして圧倒的な情報発信の手軽さから、流行の広がりもSNS等、インターネットからが一般的となりました。
今やテレビは、流行の後追いとなっています。

かつていたテレビの前の大衆はいなくなりましたね
こうした現状は紅白歌合戦の視聴率にも反映されています。

要するに、ライバルコンテンツの増加によって「紅白歌合戦」の影響力が減少しているということ!
もし、かつてのようにテレビがコンテンツ配信の唯一の場であったのなら……
紅白歌合戦=男女対抗
紅=女 白=男
という、ジェンダー区分のイメージが、大衆に刷り込まれるのも容易でしょう。
しかし、NHK以外に情報収集する場が大量にある。
紅白歌合戦を見ても、番組を終始みることは少ない。(好きなアーティストだけ見る)
そう考えれば、紅白が男女をそれぞれ表すことも、
この番組が男女対抗であることを知らない世代がいることも、不思議ではありません。
考えられる理由② 「性別」に関する認識の変化

さて、ここではメディアの変化ではなく、それを見る我々側の変化に着目します。
それは、「性」に関する認識の変化です。
例えば、男女別学校教育から共学への変化、「性」への認識の多様化等が挙げられます。
学校教育の面で見れば、日本は1990年代、「男女共同参画社会」の実現が基本方針となり、
様々な学校の共学化が進んでいます。
それまでは、男女別の教育が広く行われていました。
こうした最中では、「男女」は明確に二分されるものであり、「性」によって求められる役割も異なっていました。

1970年代まで、男性にとって家庭科の授業は必修じゃなかったんですよ…!
現在は、学校教育の場で男女が分かれることも少なくなっています。
さらに昨今社会に広まるのは、ジェンダーに対してより広い視点をもった考え方です。
一般的に「性の多様化」とも呼ばれます。

僕はあえて「性への認識の多様化」と言いいますが…
男女という二つの枠に縛られることなく、個々人の在り方をより尊重した考え方とも言えます。
より自由に、よりありのままに自分の生き方を選ぶ上で、必要な考え方とも言えるでしょう。
これは、先にも触れたメディアの多様化、コンテンツの増加、情報発信が容易になったことにも関わることだと考えます。
あらゆる個人の考え方がネットを介し容易に交わることで、
様々な生き方が「社会の表層」に現れるようになりました。
「インフルエンサー」などが分かりやすい例ですね。
こうした背景を考えるに、
ネットやSNSを使いこなし、いろんな「生き方」「考え方」に
触れる機会がある多くの「若者」は
「男女」という狭い括りで、人間を二分する在り方の想定はしないでしょう。
ここへは容易に考え至るかと思います。

え、いろんな生き方があるのに、(ネット上の情報から得ている知識)
なんでわざわざ男女で分けるの?
ということではないでしょうか。
学校教育の変化、加えてインターネットの普及に伴うメディアやコンテンツの変化を鑑みれば
世代によって「性」に対する考え方が異なるのも必然ですね。
まとめ!紅白歌合戦とジェンダーへの認識
NHK 紅白歌合戦第71回NHK紅白歌合戦
さて、ここまで紅白歌合戦が「性別による組み分け」と知らない人が、
以外にも多いことに関してまとめてきました。
いかがでしたか?
「紅白歌合戦」というテレビ番組の変遷の最中にあるメディアとコンテンツの広がりと、
社会の性に対する認識の多様化(性の多様化)の繋がりにこそ、
答えがある!という結論に至りました。
まさか大晦日の一番組から、若者世代とそれ以外の世代の「性」への考え方の違いを、考えてみるとは思いもしませんでした。
テレビというメディアの立ち位置やSNS等から、
社会に流行する「考え方」や「生き方」を考察することは非常に面白いものだと、私個人思っています。
尚、本記事は筆者個人の見解や意見ですので、
あくまでも参考程度に捉えていただけたら幸いです。
読んでくれた優しい皆さんは、皆さん個人の意見を、大事にしてくださいね。
最後に
さて、普段は同性が好きな男の子としていろんな記事を書いてます!
LGBTQに関する映画についてまとめてたり…(窮鼠はチーズの夢を見る、ミッドナイトスワンなど!)
彼氏さんのこと書いてたりしてるので、よかったらご覧ください!

それではまた別の記事で…
ばばい!