
こんにちは!男の子が好きな男の子、なつきです。
普段はLGBTQ当事者として、思ったこと、体験談など語ってます!
今回は!
「人付き合いが苦手。どうしたらいい?
飲み会が苦手な「コミュ障」でも最強になれる可能性。」
というテーマで、記事を書いていきます。

「コミュ障」の人!
たくさんいますよね。仲間です。←
「コミュ障」とは言いつつも、その程度には人それぞれあります。
当記事は、
「人とのコミュニケーションは最低限できるけど、飲み会や大勢でいるのが苦手。一人の時間が好き……」
な人に向けたものです。
大勢でいる時間が苦手…でもこの性格、変えた方がいいのかな…
という方に向け、「コミュ障」の強みをあれこれと書いていきます!
この記事をまとめると!
〇どんな人が「内向的」な人?診断テスト!
〇「外向型」もすごいけど……内向型もすごいよ?
〇「内向的」な人間の強みは、繊細さ。
人の気持ち(周囲の反応)に敏感/自己省察が好き/一つの物事へ集中……
世界的企業の偉人に多い「内向型」。アップルのあの人もその一人!
補足。
「コミュ障」というワード、実は科学的に、何か明確な定義があるわけでもありません。
一般的にコミュニケーションが苦手な様を指しますが、医学的な症状としての「障害」ではありません。
以下目次です!
(クリックで該当箇所まで飛べます。)
「内向型」診断!あなたは外向的?内向的?

さて!いきなりですがテストします。あてはまるものを数えてください!
全部で10問です。笑
1グループよりも、1対1の会話を好む 2文章の方が自分を表現しやすいと考える 3一人でいる時間を楽しめる 4内容の薄い世間話は好まないが、関心のある話題について深く話し合うのは好きだ 5聞き上手だと言われる 6邪魔されずに没頭できる仕事の方が好きだ 7落ち着いている、大人だと言われる 8考えてから話す傾向がある 9集中するのは割と得意だ 10授業を受けるとき、ゼミ形式より講義形式の方が好き。
(スーザンケイン『内向的人間が無理せず幸せになる唯一の方法』参照)
以上です。
〇の数が多いほど、あなたは「内向的」な人に近い、ということになります。
いかがですか?
「大勢の飲み会が苦手…」「たくさんの人と話すのが無理…」
という人は、きっと内向性度合いが高いのではないでしょうか。
今回は、そんな内向的な人に向けた記事です。
人付き合いが苦手な性格でも、それは時として強みになることもあります。

そんな強みについて、少しでも知っておきたくないですか?
自分の弱みだと思っていたその性格も、実はとっても強い武器に成り得るのです。
結論。「人付き合いが苦手」なのは、一つの強みです。

さて。いきなりですが結論です。
「直したいんですけど…」と思った方。ごめんなさい。
でも、もう少しだけお読みください。
基本的に人の性格は大きく変えることはできません。
しかし、少しずつなら変えていくことも可能です。
というのも、人の性格はおおよそ50%は遺伝、残りの半分は生れてからの外的要因(環境)によるものです。
過去多くの研究からわかっています。
故に、「人付き合いが苦手な性格」も変えることは可能です。
しかし具体的な方法はここでは扱いません。(え。)
何故かというと、今回は「人付き合いが苦手な自分」への考え方を変えてもらうのが、当記事の目的だからです。
心理学者アドラーは、性格をその人の「所有物」のようにとらえています。
所有物に対し、どのような考え方を抱くかは主観であり、人はそれを自由に変えることができるのです。

つまり、「人付き合いが苦手な性格」を「強み」と捉えるか、直すべき「弱み」と捉えるかは、本人次第で変えることができるということ。
僕は、これを強みだと考えています!
「内向的」人間と「外向的」人間って何が違うの?

「人付き合いが苦手」「大勢の中で遊ぶのが苦痛」
という方は、おそらく先の診断で「内向」度合いが高めだと判断できるでしょう。
当然、人はそれぞれ異なっています。
一概に「内向的人間」と「外向的人間」とを明確に二分するのは、不可能です。
(人はもっと複雑です。笑)
なので
「自分はどちらかと言えば、内向的な性質に近いな…」
というように、参考程度に考えてもらえればと思います。
では、「内向型」とは具体的に何なのか。
それは多くの場合「敏感気質(ハイリ―センシティブ)」な人を指します。
「敏感気質」とは、自分の外からの刺激に敏感なことです。
例えば、一度に多くの人と接する場面。
これはいろんな人(情報)が一度に飛び込んでくる場面です。
他人よりもそれを敏感に感じ取ってしまうため、大勢の中にいることへ不快感を覚えたり、
後、休息を欲するようになることです。

僕もそうです…大勢の人と飲み会に行っても、その中で誰か一人としっぽり語ってる方が好きなんですよね…笑
大勢の中で話続けるのは疲れちゃいます。
この「敏感」度合いは当然人によって異なります。
「外向型」の人の敏感度合いは概ね低く、むしろ刺激を求める方向にあります。
例えば初対面でもぐいぐい話にいける人、周りにいませんか?
(僕の周りもたくさんいます…すごいですよね。笑)
彼らは、周囲からの刺激に比較的鈍感なので、たくさんの情報に触れても疲れません。
大勢の人と進んで話すことに、疲れを感じずらいのです。
故に、周囲の反応に対しセンシティブではありません。
周囲の反応とは、他人からの「情報」ということ。
彼らはそうした情報や刺激に鈍感なため、自分らしく振る舞うことができる傾向にあります。

周囲から見て「個性爆発!」なんて人は外向度合いが高めなのかもしれませんね。
僕は他人に話にいくことに疲れてしまうタイプです。
知り合いと深い話をしている時が一番楽しいですね…笑
僕のような「内向型」は、狭く深い友人関係を好む人が多いのではないでしょうか。
やっぱり「外向型」の方がすごくねーか…?

その通り!すごいです。(え。)
個人個人を比較しどちらが優れているか、等測ることはできません。
しかし「外向的人間」が周囲から評価されやすい傾向は、確実にあります。
というのもこれは、
「どういったタイプの人間が、好まれるか」
という文化が大きく関わっています。
例えば、ディズニーリゾートのキャストさんの印象はどうでしょうか。
笑顔が素敵で、はきはきと、物怖じしない風でありながら、物腰の柔らかい雰囲気が素敵ですよね。
こうした人に好感を持つ人は多いと思われます。
他にも例を出しましょう。
例えば「リーダー」に求められる性格とは、どういった性格でしょうか?
あれこれ適格に指示をだせる人、組織の顔として自信にあふれる人…そんな答えがくると思います。

例として政治家やリーダー、TDRのキャストさんを挙げましたが、彼らが全員、「外向型」というわけではありません。
何を隠そうこの僕も、実はキャストさんでした。
(お仕事楽しかったです。笑)
要するに、「外向型」とされる人は、一般的に「良い印象」とされる特徴を持っていることが多いのです。
明るくて、自分らしく振る舞っていて、友達や支持者も多い……
こんな人、悪い人とは思わないですよね。笑
故に、「外向的な振る舞い」をする人が、学校や仕事でも評価される傾向にあります。

ここで注意していただきたいのが、この「外向型」の人間と、「外向的振る舞い」の違いです。
僕自身、「内向型」でありながらキャストさんとして、「外向的振る舞い」をしていました。
加えて、周囲から「誰とでも仲良くなれる人」といういかにも「外向的な人」としての評価を受けたこともあります。
しかし基本的に僕は「内向型」です。
一見矛盾しているようにも見えますよね。
繰り返しになりますが人は「内向型」「外交型」というように明確に二分できるほど単純なものでもありません。
「内向型」であっても、「外向型」のように振る舞うことができる場面も多々あります。
ハーバード大学で心理学を教えていたブライアン・リトル教授の「自由特性理論」によれば、自分にとって重要な事柄(コア・パーソナル・プロジェクト)に従事する際、人は自身の特性をも超えて振る舞うことができるとしています。
自分が重要視する仕事、愛情を感じている人々、高く評価している事柄、好きなものやこと…
それらに対しては、自分の性格をも超えた振る舞いができるとの説明をしているのです。
「内向型」でも「外向的な振る舞い」をすることは可能です。
「外向型」は評価されすぎている

では結局のところ、
「内向型」の人間は頑張って「外向的」に振る舞うべきなのではないか……
という風にも思われるでしょう。
もちろん、その方が良い時もあります。
しかし、この「外向型」は評価されすぎている側面があります。
その一方で「内向型」の特性は、軽視されがちです。
例えばこんな実験がありました。
サバイバルゲームをするにあたり、コンパスや寝袋、斧といった品物から、「必要性の高さ」をランキングにつけるというものです。
学生らがチーム内で話合い決定後、専門家の意見と答え合わせをしました。
実験対象のチームには、幸い山岳地方出身の学生がいました。
「その手の知識」を多少なりとも持っていたのですが、積極的に話をするタイプではありませんでした。
結果、話し合いは弁のたつ(話のうまい)学生の意見が概ね採用され、チームとしての正答率が下がる結果になったのです。
もちろんこの、話のうまい学生が強引に話を進めたわけではありません。
チームが、弁の立つ学生の意見を高く評価してしまったために、こうしたことが起きました。
集団の力学に関する研究では、こうしたケースは頻繁に発生し得るとしています。
声高の3人と、物静かな3人を一つのチームにした時、声高に訴える人の意見が通りやすくなる、というものです。
その意見が間違っているかに関わらず、こうしたことは起こり得ます。
よくしゃべる人を知的で感じがよく、有能だと判断してしまう「バイアス」が、人々の間にあるためです。

こうしたバイアスを、逆に利用するのも一つの手ですね。笑
「内向型」の強みとは、その「敏感」さ。

こうしたことを踏まえると「外向型」を無神経にも良いものと判断することには、いささか問題があると言えます。

では内向型の強みとはなんでしょうか!
「内向型」の強みは、まさにその「敏感さ」にあります。
周囲の反応に敏感であれば、周囲の反応に気を配れるということです。
それはすなわち、相手の気持ちを考えられる、ということ。これは非常に重要なスキルです。

ありきたりですか?そんなことはありません。
相手の気持ちを察する能力に長ければ、相手のニーズを読み取ることに繋がります。
話し合いにおいては、他者の声に耳を傾けることも多いので、先に挙げた実験のように、チームが間違った方向へいくことを、防ぐこともできるでしょう。
また、他者の視点を理解する姿勢の人は、とある営業職の販売成績が良かった、という実験結果もあります。
マーケティングの研究者ニールラッカム氏の調査によれば、交渉上手な人はかなりの時間を費やし相手側の視点を理解しようと多くの質問をしている、ということが分かりました。

いずれもビジネスにおいて大いに役立つスキルですよね!
加えて、「内向型」の人には自己省察を好む傾向にあります。
自己省察とは、本当の自分を知ること、客観的に自分を見つめることです。
自分が求めるものを知っていれば、仕事や人付き合いにおいて失敗や悩みを少なくすることができます。
多くの人と接する機会を好まない一方、一人でいる時間を進んで確保します。
故に自分についてあれこれ考えを巡らせたり、「自分自身との対話」に時間をあてることができるのです。
更に1人でいることに苦痛を感じないため、特定の物ごとに集中して取り組むことが可能です。

ちなみに、この集中できる環境、舐めないほうがいいですよ。笑
心理学者アンダースエリクソンの有名な実験に、音楽家を用いたものがあります。
実験ではとあるベルリンの音楽大学のバイオリニストを、三つのグループに分けました。
一つ目、世界的なソリストになれるであろう人たち。
二つ目、「すぐれている」人たち。
三つ目、演奏家にはなれず、指導者になろうとする人たち。
彼らはみな、週の50時間以上を練習に充てていました。
しかし、個人練習に充てる時間が大幅に違ったのです。
一つ目と二つ目のグループは、一日に平均3.5時間。しかし三つ目のグループは1.3時間だけでした。
エリクソンらは、他の分野についても同じことが言えることを発見しています。
1人で集中的に何かに取り組むことは、他者と協同して取り組むこと以上の成果を、時として生み出すのです。
ちなみに、あの「アップル」を作ったスティーブウォズニャックも、「内向型」の人間です。
時代を彩る芸術家や発明家、起業家にはこうしたタイプの方が多く存在しています。
まとめ 「内向型」も、すごい。

ここまで、「外向型」と「内向型」の二つを起点に、内向型の強みをまとめてみました。
「大勢でいるのが苦手…」という人にも、多くの強みがあるのです。
また高く評価されがちな「外向型」の人々も、それなりに弱みがあることを知っていただけたかと思います。
繰り返しにはなりますが、人は一人一人異なります。
内向型と外向型にぴったり当てはまる人の方が、むしろ少ないでしょう。
しかし、自分の傾向を知ることができれば、自分の強みに気づくきっかけになります。
こうした強みを発揮できる環境を、見つけられれば、きっと楽しいですよね。
最後に!
さて!ここまで読んでいただきありがとうございました!
本記事の内容は、僕個人の体験や思いに加え、
スーザンケイン著『内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法』という本に依拠した内容です。
少しでも気になった方は、ここから確認できますのでお手に取ってみてくださいね。
また普段はLGBTQ当事者として体験談や思ったことあれこれ…を更新しています!
高校時代の話や、映画『窮鼠はチーズの夢を見る』『ミッドナイトスワン』などの解釈&感想をまとめたりもしています。
よかったら!チェックしてみてください!
それから!彼氏さんとのことも書いています!

以上です!また別の記事で……
ばばい!