高校時代のこと。

同性の友達を、はじめて好きになってしまった頃。

高校時代の実話を、小説風に更新しています!

 

高校生の頃① 『夏、帰り道とデート』

高校生の時、好きだった人がいた。
それは男の子で、僕にとっての初恋とも言えるものだった。
気が付くと彼を探していて、部活中でも放課後でも、偶然会えたりしないかなんて、よく考えていた。
その気持ちが恋だって知ったのは、いつからだろう。はっきり覚えていない。
確か、蝉の声がけたたましく響く、夏のことだったと思う。
 
きっとこれはもう、「友達」としての「好き」じゃないんだろうな。
そう思わざるを得なかった。

泣かないように、顔を上げる。

半分の月だけが、孤独に光っていた。

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高校生の頃② 『プレゼント』

熱と匂いが、すぐ近くに感じられる。呼吸をするたびに、少し体が膨らんでは、縮む。

そして握った手から、静かに脈が伝わってくる。いつも、会いたいと思い探してしまうような人が、ここにいる。

時折指に力が入り、強く握りそうになるのを、我慢した。こうやって、わずかに彼の温度に触れるのだけは、許してもらえないだろうか。

……

ぎゅっと、ネックレスを握り、胸に当てる。

僕が初めて、両親以外の誰かからもらったプレゼントは、好きな人からもらった、ネックレスだった。

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高校生の頃③『修学旅行と図書館』

「誰もいないね。」

そう言う彼の目元は笑っていた。図書室の静けさに今二人きりなんだと、急に意識させられる。

どこかで、楽器の音色が響いている。その後ろから、運動部の音や声が聞こえる。

外の喧騒が、ぼんやりと校舎内を流れ、僕の意識に入り込む。それはどうしてか淡く、脳を優しくなでるようにして消えていった。

その奥で、胸をうつ自分の音が、大きくなっていることに気づいた。

放課後の図書室に、思いを寄せる人とふたりきり。何かいけないことでもしているような、不思議な高揚感にどきどきした。

西日がまぶしく差し込む、夕方のことだった。

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高校生の頃④『好きな人と球技大会と』

思春期特有のものなのだと思う。みんな、どんどん変わっていってしまう。

僕と仲良かった周りの友達も、少しずつではあるけれど「女性」を知っていった。

それが、寂しかった。

何も知らない子供だった僕らは、いつしか異性の誰かを好きになって付き合って、結婚し、子供を授かり家族になる。

「男」である僕らは、女性を好きになって、そうして大人になっていくんだって、周りの大人から、そう教わったんだ。

周りは徐々にではあるけれど、大人になっていった。

僕はみんなと同じ「大人」にはなれないな……。

そう、齢16にして悟ってしまったのだから、ある意味で、僕はみんなよりかは幾分「大人」だった。

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