独白② -初恋-

小中学生の頃は、好きな女の子がいた。

クラス1可愛い子だった。小1の頃から仲良くなって、小6のころ、告白した覚えがある。両思いだった。バレエにピアノ、なおかつ「お受験組」で秀才、そして容姿端麗な子だ。今思えばよくもそんな子が自分のことを好きになってくれたものだと思う。どこを好きになってくれたんだろう。

中学生の頃も、好きな女の子がいた。その時は片思いに終わったけれど、その子も可愛らしい子だった。

ただこれは、今思えば恋愛ごっこがしたかっただけなのかもしれない。

恋愛やらなんやらで、浮き足立つ中学生のやることだ。

今思えば、心からその子のことが好きだったかと言うと、正直微妙だ。

それに比べ小学生のころ好きだった子は、割と本気で好きだったように思える。

彼女がくれたディズニーランドのお土産を、弟が紛失し、大泣きした。あの時ほど弟を憎んだことはなかった。

こんな風に小中を過ごした身だ。

当然高校生になったからには、彼女が欲しかった。入学してすぐの親睦会で、目星を付けた子とメアドを交換した。

できればあのまま、女の子が好きな自分であれば良かったのかもしれない。

交際相手が見つかって、それなりの経験を積んで、結婚して子供ができて、家庭を持っていたかもしれない。

普通の、幸せな人生が送れたのかもしれない。

この記事を読んでくれている人はどう思うだろう。やっぱり、結婚や子供は、人生の中で大きな幸せの一つだと思うのだろうか。

事実高校生の自分にとっては、それが一番の幸せだと思っていた。

いつも通り、同じクラスの友人たちと過ごし、放課後を迎え部活に行った。

週末は友人と一日中カラオケをして、たまに部活にいく。

そんな中で、ある一人と更に仲良くなった。

馬鹿みたいな話を毎日メールでして、2人で遊ぶこともあった。そいつの地元まで遊びに行ったこともある。

ただ、徐々に自分の気持ちの変化に気付いていくことになった。

2人で遊んだ日の帰り、決まって気分が塞ぎがちになった。

家に帰ってくるなり家族ともあまり話さず、床に伏すことが増えた。

でも、2人で遊んでいる時や学校にいる時は自然と気持ちも上がっていった。

部活も遊ぶ予定もない週末が、憂鬱になった。

彼とは所属する部活が違った。

彼はサッカー部で、自分はテニス部だった。

テニスコートからサッカー部のグランドが見えるのだが

いつからだろう

ふと練習の合間、彼がいないか自然と探してしまっていることに気づいた。

毎日彼と話せることが楽しみで

なんでもないことでも、たくさん話せた日はすごく嬉しかった。その反対に、あまり喋れなかった日は家で塞ぎ込んだ。

今思えば感情の起伏が大きかったように思える。

それがただの友情とは違うと気づくことに、そう時間はかからなかった。

初恋だった。

 

 

「独白③」へ続きます。

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